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エディフィストの実務に活かせるIT研修Microsoft 365 とは? Microsoft 365 認定資格の試験ってどんなもの? といった疑問に、エディフィストラーニングの Microsoft 365 分野の人気講師・甲田章子が答えます!
連載第4回目の今回は、MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティの試験対策についてご説明します。
記事の最後には、甲田講師のトレーニングテキストの内容のチラ見もご用意しています。
目 次
現在、多くの組織ではクラウドサービスが利用されています。また自宅や外出先からモバイルデバイスを利用して、組織が契約しているクラウドサービスにアクセスするユーザーも多くいます。いつでも、どこでも、どんなデバイスからでもクラウドサービスにアクセスできるのはとても便利です。
しかし、ユーザーが利用しているモバイルデバイスは組織が許可し、適切に管理されているものでしょうか。業務で利用しているクラウドサービスは本当に組織が契約しているものだけを使用しているのでしょうか。
会社の IT 部門が把握しているクラウドサービスや Web アプリは、なんとたったの 5% といわれています。部門や個人で勝手に契約して、業務に使用しているというケースもあります。
会社や組織で認識していないクラウドサービスやモバイルデバイスなどを利用することを「シャドー IT」といいますが、シャドー IT によって十分なセキュリティ対策がとれず、サイバー攻撃のターゲットとなったり、コンプライアンス違反につながったりすることもあります。
つまり、ユーザーがいつでも、どこでも、どんなデバイスでも業務ができるようにするためには、組織がきちんとデバイスを管理し、必要なセキュリティ対策やコンプライアンス対策をとらなければなりません。
では、セキュリティ対策やコンプライアンス対策って、いったい何をすればいいのでしょうか。ユーザーの業務端末にアンチウィルスソフトを入れればいいのでしょうか。ハラスメント相談窓口を設置すればいいのでしょうか。そういった対策はもちろん必要です。しかし、それだけでは対策が不十分です。
Microsoft 365 の管理者が、モバイルデバイス管理、セキュリティやコンプライアンス機能について熟知していることが大切です。管理者としてこれらの技術力を証明できるのが「MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティ」試験の合格になります。
モバイルデバイス管理、シャドー IT 対策をはじめとしたセキュリティ対策やコンプライアンス対策を行うことができるのが Microsoft 365 です!
そして、それらのサービスについての知識を問われる試験が「MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティ」です。MS-101 に合格することによって、Microsoft 365 のモバイルデバイス管理、セキュリティやコンプライアンス機能について熟知しているという証明になります。
少し難しい試験ですが、MS-100 と合わせて取得することによって、「Microsoft 365 Certified : Enterprise Administrator Expert」に認定されます(前提条件についてはこちらをご参照ください)。
セキュリティ対策やコンプライアンス対策は、これからますます組織で求められます!
Microsoft 365 の豊富な機能を活用し、技術を証明するためにぜひチャレンジしてみてください!でも、いきなり試験を受けるより、もっと試験準備をしたい!という方にお勧めしたいのが、エディフィストラーニングの MS-101 試験対策コースです。
Microsoft 365 には、Office 365、Enterprise Mobility + Security、Windows 10 が含まれます。それぞれのサービスの中に、ID 管理、脅威対策、データ保護など多くの機能が含まれます。非常に便利な反面、利用用途などが分かりにくい機能もあります。
MS-101 試験では、数多くある Microsoft 365 の機能の中から、セキュリティ、コンプライアンス、モバイルデバイス管理機能について出題されます。本コースでは、試験に出題される機能やサービスをしっかり理解しながら、模擬問題を解き、試験に合格するために必要な知識を習得していただきます。
具体的にどんな機能が試験でとりあげられるのか、試験対策コースの内容からちょっとだけご紹介します。
Microsoft Cloud App Security は、Microsoft 365 E5 ライセンスに含まれるサービスです(単体でサービスを購入することもできます)。
Microsoft Cloud App Security は、次のことを行うことができるサービスです。
・シャドーITの検出と制御
・クラウド全体で機密情報を保護
・サイバー攻撃の脅威と異常に対する保護
・クラウドのコンプライアンスを評価
機能概要の全体をまとめたものが下記になります。
このように、Microsoft Cloud App Security は、クラウドサービスを使用する上で必要となる対策を行うことができる重要なサービスです。もう少し詳しく説明します。
組織で使用しているクラウドアプリを検出し、ユーザーやデバイスでの利用状況を把握することができます。また、Microsoft Cloud App Security では、16,000 以上のクラウドアプリの評価をクラウドアプリカタログで確認することができるため、使用したいサービスが必要なコンプライアンス規制やセキュリティ機能に対応しているかなどを確認することができます。
SharePoint Online、OneDrive for Business などに保存されているファイルの共有の状態や保護の状態を把握することができます。また、Azure Information Protection と連携し、Microsoft Cloud App Security のポータルから分類ラベルを適用することもできます。
Microsoft Cloud App Security では、既定でさまざまなポリシーが有効になっています。
たとえばクラウドアプリ内のファイルをスキャンし、既知のマルウェアに関連付けられているかどうかを判断するマルウェア検出ポリシーがあります。そのほかにもリスクの高いサインインや、大量のファイルダウンロード、ありえない場所からのサインインなど、異常なアクティビティを検出するポリシーが数多く用意され、リスクを検出できるようになっています。
さて、突然ですが、Microsoft Cloud App Security の大まかな機能をご覧いただいたところで「問題」です
この「問題」の答えを知りたい方は資料をダウンロードしてみませんか。資料にはコースの内容もちょっとだけ含まれていて、どんなコース内容か覗いてみていただけます。
Microsoft 365 ではそのほかにも多くのセキュリティやコンプライアンス機能があります。MS-101 試験に出題されるそのほかの試験ポイントを全体的に習得したい方はぜひコースを受講ください。
■コース詳細はこちら
試験に出題される機能やサービスをしっかり理解しながら、模擬問題を解き、試験に合格するために必要な知識を習得しましょう!
試験対策の前に、実際にMicrosoft 365を使いながら機能を学習したい方には以下のコースをお勧めします。
・MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティ(短縮2日)
以下の試験対策の記事も是非ご覧ください。
記事一覧
・第1回 Microsoft 365 とは。Office 365 と何が違う?
・第2回 MS-900 Microsoft 365 Fundamentals 試験対策
・第3回 MS-100 Microsoft 365 ID とサービス試験対策
・第4回 MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティ試験対策
Microsoft 365のコースとコースフローのご紹介です。
■コース一覧
・「MS-900 Microsoft 365 Fundamentals」試験対策セミナー
・「MS-100 Microsoft 365 IDとサービス」試験対策セミナー
・「MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティ」試験対策セミナー
・ MS-100 Microsoft 365 ID とサービス (短縮3日)
・ MS-101 Microsoft 365 のモビリティとセキュリティ (短縮2日)
・ MS-500 Microsoft365セキュリティ管理(短縮3日)
■コースフロー
Office 365 + Microsoft 365 コースフロー
Microsoft 365 トレーニングの第一人者。マイクロソフト Windows Insider MVP アワード を 2021年まで6 年連続受賞。
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)としてマイクロソフト認定コース(Microsoft University)の実施や、マイクロソフト社主催のパートナー向けトレーニング(mstep)では、Microsoft 365 のセキュリティやコンプライアンス関連、Azure Sentinel、Windows Virtual Desktop など数多くのセミナー用のコンテンツ開発および登壇をしている。開発した mstep コンテンツは概念や考え方、プロセスなどが多くの図を用いて表現されているため視覚的に分かりやすいと評価を得ている。
担当製品は、Microsoft 365、Microsoft Azure、Windows Server、Windows クライアントなど。セミナーでは、解りやすい図で正しく機能を理解していただくことと、運用環境でどう活用できるかを説明することを心がけている。
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