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ビジネス/マネジメント

【テレワーク×デザイン思考】アイデアのもととなる「インサイト」の導き出し方とは?

2021.03.31  最終更新:2023.11.13

デザイン思考は、人々の「潜在的なニーズ」を掘り起こし、イノベーティブなアイデアを生み出すためのフレームワークです。デザイン思考を取り入れることで、組織のイノベーション力を高め、複雑で不透明な時代にも継続的な発展の基盤を作ることができます。

テレワークでは、「アイデア出しやクリエイティブな会議は難しい」「上司や同僚とのコミュニケーションが減り、アイデアを思いつきにくくなった」という声が聞かれますが、方法を工夫することで「オンラインだからこそ」柔軟で豊かなアイデアが生まれる環境をつくることもまた可能です。テレワーク環境下で活きるデザイン思考の実践について紹介します。

テレワークで真価を発揮するデザイン思考

テレワークではコミュニケーションが難しく、アイデアが出にくいと思われがちですが、決してそんなことはありません。テレワークという環境では、対面ではないからこそ普段の人間関係から離れやすく、フラットな関係性をつくりやすいというメリットがあります。そのメリットのおかげで、気後れせずに話がしやすく、共感を生みやすい場を形成できます。

<テレワークのメリット>

・フラットな関係性をつくりやすい
若年者が遠慮なく意見をいいやすい、上司が意見を受け入れやすい

・共感できる場を生みやすい
より多くの意見を出し合い、忌憚ない活発な発言や指摘ができる

・異なる地域・境遇の人など多様性のあるメンバーを集めやすい
企画会議に、遠方の人や忙しい経営層でも参加できる
メンバーが得られる刺激・体験が多様になる

デザイン思考では、イノベーションのもととなる多様なアイデアは、多様なメンバーが参加し、フラットな関係性を保った状態のほうがより生まれやすいと考えます。そういう意味では、テレワークという環境は、実は「アイデア発想に向いている」とも言えるのです。

イノベーションの種は「インサイト」にある

デザイン思考では、表面的な行動だけでなく、「相手になりきったときに初めて理解できる心の動き」=「インサイト」をベースとしてアイデアを発想します。良い発想を生み出すには、まず、潜在的なニーズであるインサイトを導き出すことが重要です。

インサイトを得るには、相手(顧客)すら気が付いていない、そしてこちらも見落としている視点は何かを探ります。

たとえば、顧客アンケートでわかるのは、あくまで用意された設問に対する答えだけです。顧客が商品やサービスに対して抱いている違和感や「なんとなく」の思いは見えづらく、また顧客自身も言語化できていないところに真のニーズがあることも往々にしてあります。だからこそ、顧客が見て感じている視点に立ち、「相手になりきる」ことが重要です。

また、サービス提供者側が「当然のこと」と思い込んでいた視点の外側に、イノベーションの種が見つかることもあります。これまでの自分たちのルールや行動は、どのような視点から生まれているのかを振り返ってみることも有効です。

顧客を観察し、インサイトを導き出す方法

インサイトを導き出すために、デザイン思考では人間(顧客、ユーザー)をじっくり観察することで理解しようとします。具体的には、次のような手法やツールを使います。

・実際に体験する

顧客になりきり、顧客の思いに共感するために、実際に商品・サービスを体験してみて、自分を観察することはとてもよい方法です。

・共感マップ

顧客の「見ていること」「聞いていること」「言っていること」「していること」「考えていること」等を書き出し、顧客の状況や感情を深く共感・理解しようとする手法です。

・カスタマージャーニーマップ

顧客が商品・サービスを知ってから購入・利用するまでの一連のプロセスを旅に見立てて段階ごとに観察、分析します。

・インタビュー

インサイトを探るためのインタビューは、「共感」の視点に立って行うことがポイントです。こちらが想定している答えに誘導しても意味がありません。「なぜ」「どうして」を繰り返し問いかけ、顧客自身にも気づきを促します。

こうして掴んだインサイトこそが、アイデア発想のベースとなり、イノベーションへの鍵となります。

デザイン思考の会議がはかどる! オンラインホワイトボード「miro」

従来は、会議室に集まって付箋やホワイトボードを使って行っていた会議やアイデア出し。それをオンラインで行う際に便利なのが、オンラインホワイトボード「miro」です。

「miro」は、本物のホワイトボードに付箋をはるように、直感的に操作できます。オンラインでホワイトボードを共同編集でき、修正やコメント、グルーピングも容易なので、実際のホワイトボードよりも便利かもしれません。インサイトを探る共感マップの作成や、全員でアイデアを出すブレインストーミング、マインドマップの作成など、デザイン思考の各プロセスで役立ちます。「miro」などのツールを活用することで、テレワーク環境において効果的なデザイン思考の実践ができるでしょう。

オンラインホワイトボード「miro」

デザイン思考の会議がはかどる! オンラインホワイドボード「miro」

組織のイノベーション力を高める「デザイン思考研修」

ますます不確実性の強まるニューノーマル時代に、イノベーティブなアイデアを生み出せる人材を育成するために、デザイン思考が役に立ちます。

エディフィストラーニングの「デザイン思考研修」では、デザイン思考に関する知識や手法を学んだ後に、職場や家庭で経験を積み重ね、デザイン思考を「実際の業務に活かせる」レベルまで持っていきます。デザイン思考を実践に落とし込める人材の育成に力を入れていきたいとお考えの企業様は、ぜひエディフィストラーニングのデザイン思考研修をご検討ください。

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