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AI・RPA

非エンジニア社員をRPA開発人材に育成する方法とは

2021.06.02  最終更新:2024.03.04

RPA(Robotic Process Automation)を用いて業務効率化を実施するためには、実業務を理解したうえで、自動化を進めていく必要があります。そうであれば、業務を知らないITエンジニアよりも、業務をよくわかっている現場スタッフが自らRPA化を行えばよいのではないか、と考えられますが、プログラミング経験のない非エンジニア社員にRPA開発を担わせるには、ツールの選定や研修方法などに工夫が必要です。

本記事では、実際に業務に携わっている非エンジニア社員がRPA開発を担う際のメリット・デメリットと、非エンジニア社員が RPA開発を進めるために利用できるツールとおすすめの研修について紹介します。

非エンジニア社員がRPA開発を担うメリット・デメリット

非エンジニア社員がRPA開発を担うメリット

RPA(Robotic Process Automation)は、コンピューター上でおこなう事務作業や定型業務を自動化できるソフトウェアです。イメージとしては、PC内のロボットが画面上の文字や数値、図形などを識別し、人間の代わりに必要なキーボード操作やマウス操作を行います。

速く、正確で、条件に応じて動作を分岐させることもできるため、これまで人の手で行ってきた業務をRPAで自動化し、効率化や業務改善を図る企業が増えているのです。

RPAロボットをつくるには、高度なプログラミングスキルを持ったエンジニアが必要と考える方も少なくありません。実際のところ、少し前までは、「簡単なRPAツール」と言ってもExcelマクロ程度の知識は必要となることがほとんどでした。が、昨今では、プログラミングの知識や経験のまったくない非エンジニア社員でも開発が簡単に行えるRPAツールが登場しています。

非エンジニア社員がRPA開発を担うことには、次のようなメリットがあります。

採用コストがかからない
RPA開発のために新たにエンジニア人材を確保する際には、求人掲載や面接、研修などの採用コストがかかります。もし、社内の非エンジニア社員がRPA開発を担うことができれば、採用コストは不要になります。

シナリオ作成の工数が低減できる
RPAを用いた業務効率化を実現するためには、対象の業務への理解を深めたうえで、RPAに業務のフローチャートを記憶させていく 「シナリオ作成」 が必要です。

実業務に携わっているわけではないエンジニアがRPA開発を行う場合、業務理解を深めるための時間が必要となり、多くの工数がかかります。しかし、業務に携わっている非エンジニア社員がRPA開発を担うのであれば、これらの工数を削減できます。

非エンジニア社員がRPA開発を担うデメリット

非エンジニア社員によるRPA開発で生じるデメリットも、もちろんあります。RPAを導入するにあたって、企業はこれらのデメリットも理解する必要があります。

開発する社員の負担が増加
非エンジニア社員がRPA開発を担う際には、コア業務に加えてRPAの開発も進めていく必要があります。RPA開発ツールのなかにはプログラミングの知識が必要なく、簡単に作成できるものもありますが、複雑な業務を効率化するための開発にはそれ相応の工数が必要となります。そのため、開発する非エンジニア社員の負担が増加してしまうという懸念があります。

開発に失敗する恐れがある
RPA開発経験が豊富なエンジニアと、非エンジニア社員を比較した場合、経験や技術力にはどうしても差が出てしまいます。そのため、複雑な業務を効率化するためのRPA開発の際には、エラーの解消にも多くの工数がかかってしまうケースもあり、開発が頓挫してしまうリスクもあります。

ここまで、非エンジニア社員にRPA開発を担わせるメリット・デメリットについてご説明しました。次に、非エンジニア社員が活用しやすいRPAツールについて紹介します。

非エンジニア社員にRPAを学ばせ、最良の効果を生み出すためには、各企業のニーズに合ったRPAツールの選定が重要です。

シチズンデベロッパーにオススメのRPAツールとは

自ら開発をおこなう非エンジニア社員、ビジネスユーザーのことをシチズンデベロッパーと呼ぶこともあります。シチズンデベロッパーにオススメのRPAツールを、理由とともにいくつか紹介します。

UiPath StudioX

UiPath StudioXはUiPath社が開発している複数のRPA開発ツールの中でもシチズンデベロッパー向けのツールと言えます。特長として、プログラミングが必要なく、ドラッグアンドドロップ方式でRPAの開発をすることができることが挙げられます。ExcelやWordをはじめとしたOfficeソフトやWebアプリなどを対象として効率化が図れます。

BizRobo!

BizRobo!は、各処理をステップごとに管理できるため、誰が見てもわかりやすい構造で開発することができます。そのため、運用後に変更や修正が必要になった際も少ない工数で修正をすることができます。
また、自動化処理をバックグラウンドで実行できるため、RPAが動作している最中でもPCの操作が可能といった特長があります。

Automation Anywhere

世界3大RPAベンダーの1つと言われ、世界的にシェア率の高いRPAツールです。

例えば、AIを搭載したビルトインのDiscovery Botを使うと、クリック操作だけで誰でも簡単にプロセスを検出し、業務を自動化するためのBotを作成できます。また、ユーザーの操作を自動的に記録してBotを作成できます。

WinActor

WinActorは、NTTグループの提供する純国産ツールです。契約実績は5000社を超え、特にサービス・インフラ業界やソフトウェア・通信業界で高いシェアを占めています。また、サービス機能の使いやすさやエンジニアスタッフによるサポート体制により、非エンジニアでもRPA開発に負担がかかりません。

WinActorは、ユーザーの端末操作を 「シナリオ」 として記録し、同様の操作を簡単に再現できます。また、プログラミング不要で、直感的な操作で簡単にRPA開発が可能です。

WinActorの特長

ビジネスユーザーでも使いやすいRPAとして定評のある「WinActor」について、もう少し詳しく見てみましょう。

WinActorは、難しいプログラミングスキルやコード入力が不要なため、非エンジニアにも馴染みやすいRPAツールです。直感的な操作で、データ入力や転記作業などの定型作業を簡単に効率化できます。

・便利で充実したライブラリやサンプルシナリオ
WinActorでは、業務の課題を解決するライブラリや、サンプルシナリオが随時追加されています。OutlookのメールをBcc付きで送信するライブラリやWebのページ全体を画面キャプチャして保存するサンプルシナリオなどが用意されるなど、他ツールと連携できるサンプルシナリオも用意されています。

頻繁に使用される機能などを考慮したサンプルシナリオが 400 以上収録されているため、開発時間をより短縮できます。

・導入から運用までのサポート体制
海外製のRPAが多い中、WinActorは純国産のRPAツールの1つで、サポート体制が万全なこともシチズンデベロッパーにとっては安心なポイントです。現役のRPA開発エンジニアによるサポートがあり、導入から運用まで体系的なサポートが用意されています。

実際につくって学ぶ! おすすめの RPA 研修

非エンジニア社員を、一人前のRPA開発人材に育てるためには、ゼロベースからRPAを学べるような環境が必要です。

エディフィストラーニングでは複数のRPA研修をご用意しており、基本操作を学べる基礎コースから、実際の業務を例題にした応用コースなど複数のコースから選択できます。また、より実践的に学べるハンズオン研修で体験しながらRPAツールの扱い方を学ぶことができます。

非エンジニア社員を一人前に育てるための体系的な学習が行えるエディフィストラーニングの研修の詳細については以下で紹介していますので、ぜひご覧ください。

RPA トレーニングは提供を終了いたしました。(2024/3/4追記)
WinActor トレーニングは提供を終了いたしました。(2022/12/12追記)
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