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現場が求めるフルスタックエンジニアになるには。「いらない」と言われないスキルセット

2021.10.19

【連載】フルスタックエンジニアになるには 第1回

「フルスタックエンジニア」というキーワードを IT 業界でよく耳にするようになりました。 多くの IT 企業でフルスタックエンジニアを求めているという声が挙がる一方で、フルスタックエンジニアはいらないという現役エンジニアの声もあります。 そこで、企業や現場が求めているフルスタックエンジニアはどのような人なのかを連載記事を通じてお伝えしていきます。

第1回のテーマは、「現場が求めるフルスタックエンジニアになるには」です。

フルスタックエンジニアとは。その定義

早速ですが、フルスタックエンジニアには明確な定義がありません。 しかし、広く認知されているフルスタックエンジニアのイメージとして、下記が挙げられます。

・システム開発における全ての工程を1人で担当、対応することができるエンジニア
・上流工程から下流工程、インフラからソフトウェア開発まで幅広く対応できるエンジニア
・従来の技術から最先端の技術まで、幅広いスキルを持ち合わせたエンジニア

一言でまとめると、「IT 業界のなんでも屋さん」と言えますね。

なぜ今フルスタックエンジニア? 現場で長く活躍できる理由

フルスタックエンジニアは時代に即したさまざまなスキルを有するため、長く現場で活躍することができます。 その理由を2つの観点から考えてみましょう。

IT システムの基本構成は、時代とともに大きく変化しない

それぞれの分野を1から深く学んでいくことは非常に大変です。特に IT 技術に初めて関わる人は、技術の全体を簡単に触れつつ得意な分野を見つけて、自身のスキルを磨いていくと良いでしょう。

技術の全体像を具体的にしていくと、世の中にあるさまざまな IT システムの構成に近づけることができます。インターネットを利用した IT システムに使われる技術をまとめると、下記のような IT サービスの構成が浮かび上がります。


実際の IT システムはより大規模で複雑な構成を取りますが、その正体はこの構成の中身がさらに細かくなったり、この構成そのものが小さな部品として他の IT サービスと組み合わされて構築されます。そして重要なことは、この構成を実装する技術は日々進化していますが、インターネットが世の中に普及する前からこの構成自体はほとんど変わっていません

システムの全容を理解している人は、新しい技術が生まれたときに技術そのものだけではなく、それがサービスにどのようなよい影響をもたらすか想像することができるでしょう。
これは技術の流行り廃りに関わらず、いつの時代のエンジニアにも重宝されるスキルと言えます。

多くの新技術は既存技術の発展や組み合わせで生まれる

新しく生まれた多くの技術は、古くからある技術が元になっているものが多くあります
例えば今では欠かすことのできない IT 技術となったクラウドコンピューティングも、仮想化技術と大きく性能が向上したネットワーク環境と組み合わせて実現されたものです。その仮想化技術も、ハードウェアの考えをソフトウェアで再現したものが発達して現在に至ります。

クラウドコンピューティングに関連するスキルを身につけるためには、その基盤となるハードウェア、ネットワーク、サーバ構築・管理のような総合的なインフラ知識が必要です。
また、クラウドコンピューティングのメリットを最大限に活かすためには、アプリケーション開発のノウハウが浸透した CI/CD、API などのスキルも必要となるでしょう。
さらに近年では、このような領域を縦横断する技術が多く生まれているため、それを扱うエンジニアには多分野に精通した知識とスキルが求められます。

「真の」フルスタックエンジニアに求められるスキルセット

フルスタックエンジニアの需要が高まる一方で、「フルスタックエンジニアはいらない」という声も一定数あります。特に大きな理由としては、「フルスタックエンジニアは器用貧乏なイメージが強い」というものです。

いくらフルスタックエンジニアがシステム全体に通じているからといって、実際の業務でシステム構築を全てひとりで行うことはほとんどありません。
多くの場合、一人ひとりはシステム構築全体の中の一部分を担当します
その担当箇所に対応するスキルが低いと、フルスタックエンジニアとしての価値は下がってしまうと言えるでしょう。

このような背景から、現場で求められる「真の」フルスタックエンジニアに求められるスキルセットが見えてきます。

・1つ以上の強み(専門分野)を持っている
・それ以外の IT 全般に対して広い知識やスキルを持っている

フルスタックエンジニアになるには。成長の2ステップ

さて、フルスタックエンジニアのイメージが濃くなってくるとともに、フルスタックエンジニアになるためには長く険しい道のりに感じてしまった人もいると思います。
手当たり次第様々な技術に触れていくことは難しくも面白いことですが、器用貧乏なエンジニアで止まってしまう可能性もあります。現場で必要とされるフルスタックエンジニアを目指すために、どのようにスキルアップすればよいかを考えてみましょう。

簡単なシステムをひとりで構築できるようになろう

まずはシンプルかつ簡単な IT システムを自分の力で構築してみましょう。特に Web システムは現在の IT サービスのあらゆる分野と関連しており、システムで必要な基本技術に一通り触れることができます。

自分が想像した「簡単なサービス」を完成させるだけでも、分からないことがたくさん出てくると思います。しかしこれらは IT 技術の大切な土台となるため、落ち着いて理解をしながら構築を進めることをオススメします。IT システムを作る過程で設計変更や機能追加などが行いたくなったら、まずは現状のシステムを完成させてから修正するとよいです。

少しずつシステムを深堀りしていく中で最新の技術にも触れる機会が自然に生まれるので、そのたびに1つずつ身に付けていきましょう。また作ったシステムを実際に公開し利用できることは、ものづくりの大きなモチベーションになるはずです。

身近な領域から極めていこう

簡単なシステムをひとりで作れるようになったら、自分の得意な分野や業務で担当する分野について深堀りしていきましょう。既に業務で使用しているスキルについても、「実際の IT システムとしてどのように役に立っているか」が見えてくることもあります。

大切なことは、「常にシステムの全体像をイメージすること」です。

システムの全体像を意識するからこそ、「自分の担当箇所の技術をどう活かせばよいか」を意識した構築ができ、さらなるスキルアップが臨めます。また、プロジェクトなどの業務でシステム構築を行っている人は、上記目線でドキュメントを読み込んでみましょう。各分野の担当者の考えや技術的なポイントが見え、新たな提案やプロジェクト進行の効率化に寄与するアイデアが思い浮かぶかもしれません。これができ、周りをいい方向に導いてくれる人こそが「現場のエンジニアが求める”真の”フルスタックなエンジニア」なのです。

フルスタックエンジニアへの第一歩! おすすめ研修

第1回は、「現場が求める”真のフルスタックエンジニア”とは?」を考えてみました。次回以降は、フルスタックエンジニアに向けての2つのポイントから、実際の IT システムの中に潜む様々な技術を見ていきます。

興味を持った人は、実際に手を動かしてシステムを作ってみましょう。しかし、システム構築のためにはまず何から始めればよいか分からない人もいると思います。

当社では特に IT 技術初心者の方向けに、いち早くフルスタックエンジニアへのスキルアップをスタートできるようなカリキュラムをご用意しております。最短4日間で簡単なシステム構築を体験しつつ IT の基礎知識に触れ、その後どのような専門領域へも自然な流れで進むことができるようになっています。

また当社では各専門領域への入門から実践コースまでも多種取り揃えております。興味のある方は是非お申込みください。

連載一覧

以下の記事も是非ご覧ください。

・第1回 真のフルスタックエンジニアとは。現場が求めるフルスタックエンジニアになろう(本記事)
第2回 IT サービスの構成を知ろう。フルスタックエンジニアの広いスキルの活かし方

連載【フルスタックエンジニアになろう!】の次回記事をご期待ください。

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