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IT サービスの構成を知ろう。フルスタックエンジニアの広いスキルの活かし方

2021.11.10

【連載】フルスタックエンジニアになるには 第2回

第1回「真のフルスタックエンジニアとは。現場が求めるフルスタックエンジニアになろう」では、現場に求められるフルスタックエンジニアとは何かを考えました。

「1つ以上の強み(専門分野)を持っている」「それ以外の IT 全般に対して広い知識やスキルを持っている」ことが、長く現場で活躍するフルスタックエンジニアの要素でした。連載第2回目となる今回は、フルスタックエンジニアに求められるスキルとは何かを、より具体的に考えてみたいと思います。

IT全般に知見をもつフルスタックエンジニアの必要スキルは、すなわち、ITサービスがどのような技術要素から構成されているかということに直結します。そこで、IT 技術を大きく3つの分野に分類し、そこから具体的な技術について見ていくことにします。

IT システムの構成要素と、フルスタックエンジニアの必須スキル

ひとえに IT 技術と言っても、細かく挙げるときりがありません。ここでは IT システムを構成する要素として、「コンピュータ」「プログラム」「ネットワーク」の3つに分けてみます。では、ひとつずつ見ていきましょう。

コンピュータ

IT システムでは、人間の代わりにコンピュータが作業を行います。コンピュータが作業をするメリットとして、正確かつ高速な作業を延々と続けることができるという点が挙げられます。

たとえば、人気アーティストのライブチケットを申し込む場面を考えてみましょう。

昔は100名を超えるような体制で電話対応をしていましたが、現在では高性能のコンピュータ数台で対応することができます。処理時間も短くて済むため、アクセスが集中して繋がらないという状況も大きく改善されました。

図1 コンピュータ対人間

多くのコンピュータは主な利用者を想定し、その利用者が使いやすいような仕様に作られています。利用者は人間ではなく別のコンピュータを想定していることもあります。

その結果、一言で「スペックが高い」と言っても細かい仕様に違いがあり、フルスタックエンジニアはその違いを意識してコンピュータを利用できる力が必要です。

プログラム

コンピュータは自分で考えて作業を行うことができないため、コンピュータへの作業指示は人間が丁寧に行う必要があります。しかしコンピュータは、すべてのデータを0か1の集まりでしか認識することができません。

そのため、人間とコンピュータのコミュケーションの橋渡しとして、プログラムが使われます。

プログラムに記述する命令は、作業させる内容によってさまざまです。そのため目的に合わせてなるべく簡単にプログラムが書けるよう、さまざまなプログラミング言語が開発されてきました。

フルスタックエンジニアは多種多様なシステムを構築するため、自然と多くのプログラム言語に触れることになるでしょう。

図2 やりたいことによって使うべきプログラミング言語は異なる

ネットワーク

コンピュータとプログラムがあればITサービスを提供することはできますが、それだけでは、サービス利用者はコンピュータの目の前まで出向いて直接操作しないといけません。これでは不便ですね。利用者がいつでもどこからでもITサービスを利用できるようにするにはネットワークの存在が不可欠です。

ネットワークに必要な要件は、「早く、確実に、安全に」相手にデータを届けることです。

そのためにはデータの送信者・受信者ともに共通のルールに従って通信を行うことが必要です。特にインターネットの世界では不特定多数のコンピュータ同士が同じルールで通信できる必要があり、これはさまざまな国際規格に従うことにより実現されています。

通信規格が統一されることで、アプリケーション同士の通信もシンプルに構築することができます。近年は無線ネットワークの性能も大きく進化しており、IoT や AI・ビッグデータの実用化が加速しています。

フルスタックエンジニアとして活躍する人は、ネットワークそのものだけではなくネットワークで繋がるモノに対する知識も豊富です。そのため、完成するシステムが最大限力を発揮できるようなネットワークを構築でき、他の類似システムと差をつけることができるでしょう。

図3 IoT システムの構築例 空き巣から家を守る

DX時代のフルスタックエンジニアに求められる最新スキル

IT技術が進歩しデジタル化がより一層進む現在では、以前にも増して、コンピュータ、プログラム、ネットワークの要素を横断したスキルが求められるようになってきています。

クラウドサービス

クラウドサービスは、さまざまな IT サービスをインターネットを介して提供してくれるサービスです。

提供されるものもさまざまで、最終的にサービスを利用する人々向けのものもあれば、アプリケーション開発者にコンピュータ環境を貸し出すものもあります。

図4 クラウドサービスと Web サービス

クラウドを利用して新しいサービスを提供する場合は、部品となるサービスを組み合わせて構築を行うため、それぞれのサービスで何ができるかを正確に把握する必要があります。そのためにはネットワークの知識はもちろん、提供されるサービスの中身となるコンピュータやプログラムの知識も必要です。

図5 クラウドサービスを活用するのも大変!

セキュリティ

IT サービスが普及するということは、さまざまな機密情報がネットワーク上に溢れることになります。この情報を安全に管理するためにセキュリティの観点から IT サービスを考える知識やスキルも重要になってきました。

近年発生しているサイバー攻撃の中には最先端の技術が用いられていることもあるため、組織の情報を安全に管理しつつ使いやすい IT サービスを提供するには、IT サービスを守る人々にもさまざまな分野を横断したスキルが求められます。

図6 脅威はさまざまな考え方から生まれている

もちろん、特定の分野に秀でたエンジニアは現在も活躍しており、大切な存在です。しかしさまざまなシステムや技術を組み合わせて新しいサービスを生み出す現代では、システム全体から物事を考え、手を動かすことができるエンジニアの必要性が高まっています。

このニーズに対して、フルスタックエンジニアはとても相性のよいスキルを持っていると言えるでしょう。

IT技術を横断的に学ぶなら、フルスタックエンジニア研修がおすすめ

今回は、IT システムを構成しているさまざまな要素を見てきました。面白そうな領域はあったでしょうか?

システム構築や業務を通してその面白さに気づくこともあるので、一歩踏み出しやすい領域からチャレンジしてみましょう。次回は少し視点を変えて、現在専門領域で活躍中のエンジニアの方々が、フルスタックなスキルを身につけることについて考えてみたいと思います。

当社の「フルスタックエンジニア研修」では、IT 技術の面白さや難しさを現場で味わったエンジニアのリアルな声を交えながら、各領域の入り口に当たる体験演習を多く用意しております。

特に初級コースの「フルスタックエンジニア研修 -ゼロから見渡すITサービスの全容編-」は、チャレンジの一歩目を大切にしたカリキュラムにしており、苦手意識なくポジティブな気持ちで専門領域に向かうことが可能です。

図7 フルスタックエンジニア研修は IT 初心者の第一歩に最適

これからのエンジニア業務に不安のある方、過去に苦手意識を持ってしまった方も、ぜひ奮ってお申込みください!

連載一覧

以下の記事も是非ご覧ください。

第1回 真のフルスタックエンジニアとは。現場が求めるフルスタックエンジニアになろう
・第2回 IT サービスの構成を知ろう。フルスタックエンジニアの広いスキルの活かし方(本記事)

連載【フルスタックエンジニアになろう!】の次回記事をご期待ください。

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