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エディフィストの実務に活かせるIT研修「AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure」はマイクロソフト社の認定資格試験で、Microsoft Azure でアプリケーション開発を行うエンジニア向けの資格です。この試験の内容や難易度、勉強方法について解説します。
目 次
AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure は、ITエンジニアの方がAzure の PaaS を使用したアプリケーション開発の基本を学ぼうと考えたときに、最初の目標となる資格です。
ただ、AZ-204 を目指すには、ソフトウェア開発の経験、クラウド技術の基本的な知識、および Azure Portal の基本操作に関する知識があることが前提になります。
AZ-204 試験は、以下のような Azure 上のアプリ開発にかかわるエンジニアに役立ちます。
・Azure のマネージドサービスを組み合わせたアプリケーションの開発、展開、構成を行うエンジニア
・オンプレミスで動作している .NET ベースの Web アプリケーションの Azure PaaS 環境への移行を検討しているエンジニア
など
マイクロソフトの公式の説明では「1、2年の Azure での開発経験および実務経験が必要」とあり、開発の知識と経験をもった受験者が想定されています(受験にあたり実務経験の証明が求められることはありません)。
AZ-204試験の基本情報(2021年9月現在)
AZ-204 を受験するメリット
・アプリケーションの開発経験はあるけれど Azure への展開経験がないエンジニアが Azure の展開方法を学習できる
・Azure でのアプリケーション開発経験やサービス構築経験があるエンジニアが、経験だけでなく知識を証明できる
・C# または VB のコードに関する問題が出題されるため、コーディングスキルを向上できる
Microsoft Azure の認定資格は、専門性の高さや難易度によって、3つのレベルに分かれています。
Microsoft 認定資格のレベル分け
AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure は Associate に位置します。Fundamentals は非エンジニアまで対象にした基礎資格なので、IT エンジニアが実務に活きる知識・技術を身に着け、そのレベルを示すためには、Associate 以上の資格をめざすのが一般的です。
AZ-204 の難易度は、高め。主要な Azure PaaS サービスを理解し、クラウド ネイティブなアプリケーションの開発、配置、保守について、幅広い知識が求められます。また、Azure の各サービスのデプロイと構成、また、その上で動作するアプリケーション コードの作成方法や監視についての理解も必要です。
前提として、以下の知識や経験が必要になります。
さらに、合格にはしっかりとした試験対策が必須です。試験形式や問題への慣れも重要です。普通に勉強してもわからないようなピンポイントな問題やマニアックな問題がよく出ます。C# のコード問題も出るので、Azure インフラエンジニアの方は少しつらいかもしれません。勉強しないでトライした方は残念な結果となることも多いようです。勉強したとしても再受験される方もいらっしゃると聞きます。
また、試験問題が英語からの翻訳で作られているため、表現にクセがあることもあります。試験形式や問題への慣れも重要です。
AZ-204 試験の範囲と、その出題ボリュームは、次のとおりです。主要な Azure PaaS サービス、クラウド ネイティブなアプリケーションの開発、配置、保守について幅広く出題されます。
ひとつずつ簡単に説明します。
Azure 計算ソリューションの開発 (25-30%)
Azure App Service Web Apps の作成、Azure Functions の実装、Docker コンテナーの展開、IaaS ソリューションの実装などについて出題されます。
Azure ストレージの開発 (15-20%)
Azure Cosmos DB を使用するソリューションの開発、Blob ストレージを使用するソリューションの開発などについて出題されます。
Azure Security の実装 (20-25%)
ユーザー認証と承認の実装、セキュアなクラウドソリューションの実装などについて出題されます。
Azure ソリューションの監視、トラブルシューティング、最適化 (15-20%)
Azure Cache for Redis や Content Delivery Network の実装、Azure Monitor による監視やロギング、オートスケールの構成方法などについて出題されます。
Azure サービスとサードパーティサービスの連携と活用 (15-20%)
Azure API Management の実装、イベントベースやメッセージベースのソリューション開発などについて出題されます。
AZ-204 の試験範囲の内容は、独学で勉強することも可能です。マイクロソフトが、独学用のコンテンツ「Microsoft Learn」を無料で提供しています。市販の書籍はとても少ないので、独学者はまず Microsoft Learn を利用することになります。
マイクロソフトの以下のサイトでは、認定を受けるのに必要なスキルを身につけるためのラーニング パスとして AZ-204 の Microsoft Learn が用意されています。途中には演習や問題も用意されています。
Microsoft Learn
AZ-204 のラーニング パス
Microsoft Learn だけで合格するにはやる気と根気が必要ですが、無料ですし、試験のイメージもつかめるので、まずは一度のぞいてみることをおすすめします。
AZ-204 に合格する一番の近道は、専門の研修・セミナーを受講することです。実際、AZ-204 資格の取得をめざす方の多くが、研修を受講して試験対策を行っています。独学で複数回受験されたり、挫折してセミナーを受けることにした、という話も聞きます。
セミナーの受講料は安くはないですが、学習の効率を考えると独学よりも研修受講に軍配があがるのではないかと思います。多くのセミナーがオンライン開催なので、遠方の方も参加できます。
オンライン動画学習プラットフォーム Udemy に対策講座がありますが、現時点では英語での講座提供のみです(2021年9月9日時点)。
Microsoft Azure は技術の進化が速く、書籍やネットでの情報取得にも限界があるため、体系的な学習が難しくなりがちです。マイクロソフトのラーニングパートナーであるエディフィストラーニングは、最新の技術動向に精通したプロ講師が、必要な知識・スキルをわかりやすく教える研修トレーニングを提供しています。実際に手を動かして学ぶハンズオン演習で、 実践的なスキルをしっかりと身につけられます。
エディフィストラーニングの Microsoft 認定トレーニングはすべてオンラインライブ開催。自宅やオフィスから受講でき、遠方の方にも参加いただけます。
AZ-204 向けには、AZ-204 の学習範囲を網羅的に学ぶマイクロソフト認定コース「AZ-204 Developing Solutions for Microsoft Azure (短縮3日)」と、試験対策に特化した「Microsoft 認定試験 「AZ-204 Developing Solutions for Microsoft Azure」 試験対策セミナー」の2コースを開講しています。(試験対策セミナーはハンズオン演習なし)
エディフィストラーニングの Microsoft 研修の中でも、人気の研修です。AZ-204 の資格取得をお考えの方は、ぜひご検討ください。
AZ-204試験の大まかな試験範囲はわかったものの、どのような知識要素が関連してくるのかすぐにわかりづらいですよね。また、前提として必要となる AZ-104 との知識要素との違いも確認したいところです。
「Azure 学習のモデルコース」では、AZ-204 および AZ-104での学習範囲が一目でわかります。
まずは、学習の対象範囲を確認してみませんか。
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