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クラウド

特別インタビュー:ServiceNow の謎を解く【後編】

2023.09.15

ビジネスの現場やニュースなどで、最近よく耳にする「ServiceNow」。「聞いたことはあるが、何ができるのか、どういったサービスなのか、よくわからない」という方は意外と多いのではないでしょうか。

そこで、特別企画! ServiceNow社でトレーニングデリバリーマネージャーとして、テクニカルトレーナーも務める平塚史人氏(写真右)をお迎えし、エディフィストラーニングの久野朗講師(写真左)が、インタビュー形式でひとつひとつ「ServiceNowの謎」を解き明かしていきます。

ServiceNow の謎を解く【前編】謎1~2 はこちら

謎3:ServiceNow が目指すイノベーションは?

久野 ここまで、ServiceNowの先進的なテクノロジーについてお話しいただきました。こうしたテクノロジーによって、ServiceNow 社が目指すイノベーションはどのようなものでしょうか。

人にしかできない付加価値の高い仕事を創造する

平塚 ServiceNowは、企業が組織横断的なプラットフォームを導入することで、組織全体の業務の効率化・自動化を実現し、「人にしかできない付加価値の高い仕事を創造する」ようになることを目指しています。

組織における「仕事の現場」には、まだまだ様々な非効率的な作業や、処理が存在しています。例えば、Excelでタスクやリクエストを管理する、メールやミーティングでその都度コミュニケーションしながら仕事を回し合う、チーム/部署ごとに別々の業務ツールを使い、情報の共有を個々の手作業で行う、などなど。

こういった作業は、本来、人が人にしかできない仕事に集中するうえで深刻な負担となっていますが、Now PlatformをDX推進のプラットフォームとして組織に導入すると、これらを極力削減することができます。仕事の割り当てや流れを自動化し、人が目で見て/手を動かさなければならなかった作業を自動化することができるのです。これにより組織は「人が本来行うべき仕事」にフォーカスし時間や労力を割けるようになります。

久野 日本の抱える少子高齢化や地方の過疎化といった問題点に対し、政府では、先進テクノロジーを駆使し、こうした課題を克服して人間中心の社会を実現するという、Society 5.0 という未来を描いていますね。さらに、コロナ禍で、DXの取り組みの重要性が再認識されました。

ServiceNow社の「非効率なプロセスを排し、人は人にしかできない付加価値の高い仕事に専念する」という考え方は、まさに組織のDXの推進、さらにはSociety 5.0の実現にも役立つと思います。

平塚 そうですね。お話ししてきた通りServiceNowの提供する製品は多くの業務領域に渡っています。これらを組み合わせて活用することで、企業はDXを推進しながら、顧客体験の高度化、従業員体験/生産性の向上、テクノロジー優位性の確立、運用優位性の確立といった幅広いイノベーションを実現することができます。

ServiceNow 平塚氏(右)と久野講師

謎4:ServiceNow、どうやって学ぶ?

久野 ここまでのお話から、技術者養成は、喫緊の課題といえるのではないかと思います。
ServiceNowの教育について教えてください。

クラスルームで学ぶか、オンデマンドで学ぶか

平塚 ServiceNowでは講師付きの「クラスルーム形式」トレーニングや、オンラインコンテンツを使用した「オンデマンド形式」トレーニングなど、ニーズに合わせた多様な形式の学習コンテンツを提供しています。また、役割別にも様々なコースが用意されており、管理者向け、実装者向け、開発者向けの各ラーニングパスが提供されています。

「クラスルーム形式」トレーニングでは、久野さんの所属するエディフィストラーニング社をはじめとした、トレーニングパートナー各社のServiceNow認定講師による質の高い日本語講義を受講いただくことができます。主要コースについては日本語コンテンツも充実しており、英語が苦手な方でも言語の壁なく学ぶことが可能です。

久野 ServiceNowのラーニングポータル Now Learning がServiceNowの学習のワンポータルになっていて、ここから、クラスルーム形式のトレーニングに申し込んだり、オンデマンド形式の学習コンテンツを利用したり、さらに、おすすめのコースの表示や、自分の学習成果の確認などができるようになっていますね。

弊社のホームページには、クラスルーム形式のトレーニングの申し込み方法や、コースの紹介なども掲載していますので、こちらも合わせて、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

さて、ServiceNowのトレーニングは、次のようなフローになっていますね。

受講コースフローイメージ

実践的なシナリオ、豊富な演習でスキルが身につく

平塚 クラスルーム形式のコースでは、講師がリアルタイムで講義をします。この形式のコースで、まず、最初に受講していただきたいコースが、ServiceNow Administration Fundamentalsです。このコースでは、ServiceNowの管理と構成の基礎を学びます。Certified System Administrator(CSA)認定試験を1回受験できるバウチャーチケットが付属していますので、ぜひ、認定技術者試験にもトライしてもらいたいです。

ServiceNow Administration Fundamentalsコースの受講前提条件として、無償のオンデマンド形式の入門コース2コースを事前に受講する必要があります。
ServiveNowって何?
Welcome to ServiceNow
これらのコースは、ServiceNow ID を取得すればどなたでも受講できますので、興味があれば受講してみてください。

平塚 このコースを受講した後、専門分野のコース、例えば、アプリケーション開発や、製品ごとに用意された実装コースを受講していく流れになります。

こうしたServiceNowのトレーニングには、ハンズオン演習が豊富に含まれているという特徴があります。受講者一人一人に対して演習用のServiceNow環境が提供され、機能の使用方法や構成方法を、実際に手を動かして学べるようなっています。またコースの中身は、実際のプロジェクト要件を例に実践的ストーリーに従って学べるよう工夫されており、ビジネス的な背景や意義も含め、基本機能の使い方・構成方法などを体系的かつ効果的に学ぶことができます。

久野 例えば、ServiceNow Administration Fundamentals コースでは、受講生は、Cloud Dimensionという架空の会社で働いていることを想定して、セクションごとに、システム管理者、ITプロダクトオーナー、サービスデスクマネージャー、データセキュリティマネージャーなど様々な立場になって、課題や要望に応えていく、というシナリオになっていますね。講師としても、とても実践的な作りになっていると思います。

さらに、演習も、20個以上用意されていて、受講生の方から、すぐに現場で役立つ実用的な内容だったと評価されることが多いです。

平塚 受講生や講師の方からの学習コンテンツの評価は、とてもうれしいです。

ServiceNowは、2024年末までに全世界で100万人のデジタル人材の育成と活躍を目指す「RiseUp with ServiceNow」というプログラムを進めています。日本においても、今後もコンテンツの日本語化翻訳を精力的に進め、日本市場における人材の教育、及び、教育コンテンツの充実に引き続き、力を尽くしていきたいと思います。

謎5:ServiceNow とエディフィストラーニングの関係

久野 最後に、我々エディフィストラーニングに期待することを教えてください。

進化する ServiceNow にも負けない、高品質な研修

平塚 久野さんも講師を務めるエディフィストラーニング社のトレーニングは、ServiceNowのグローバルレベルでも非常に高く評価されています。エディフィストのServiceNow認定講師の方々は、技術力が高いのはもちろん、業務知識、システム導入現場での経験も豊富で、日本の受講者のバックグラウンドに合わせたクオリティの高い講義を提供して下さっていますね。実際に、受講者からも「実践的なデモや実装例で解説いただき理解が深まった」「わかりやすい補助資料を提供いただけた」など、素晴らしい評判を多く聞いています。

ServiceNowは半年に一度アップグレードバージョンのリリースがあり、常に新しい技術を取り入れながら加速的に進化を続けています。ついていくのが大変かとは思いますが(笑)、エディフィストラーニング社には今後も、常に最新化されるプラットフォームや製品の機能・仕組みを、ぜひ率先的にキャッチアップいただき、広く日本のServiceNowエコシステムで活動するみなさまにServiceNowの能力や、魅力を伝導いただけることを期待しています。市場にServiceNowファンを増やしていく、その中心としてご活躍いただけたらと思います。

ServiceNow の人材育成に欠かせないパートナー

平塚 エディフィストラーニング社には、日本でのServiceNowトレーニングビジネス黎明期より多大なご貢献をいただいており、ServiceNowの人材育成の拡大に欠かせないパートナーです。今後ともぜひご一緒に、ServiceNowの魅力を広く日本中に広め、共に業界を盛り上げていきましょう!

久野 エディフィストラーニングを高く評価いただき、ありがとうございます!

私どもServiceNowの講師一同、受講生の方に役立つ、分かりやすく、実践的なコースを提供していけるよう努めてまいりたいと思います。今後も、ServiceNowの技術者用養成の一角を担うことで、それが日本のDXを進めていく一助になればと願っています。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

前編(謎1~2)を読む

ServiceNow トレーニングについて詳しく

ServiceNow Japan合同会社
ServiceNow Japan G.K.

ServiceNowは、「人」を中心に据えた働き方や業務のあり方の変革を支援してきました。組織横断型のデジタルワークフローの構築を可能にするプラットフォームの提供で、部門ごとにサイロ化されがちな手続きや業務プロセスを統合・自動化し、本来注力すべきビジネス価値のあるサービスや商品の開発に多くの時間を充てる仕組みを実現します。働く人たちすべての価値とエクスペリエンスを飛躍的に高めること、また人材育成促進や生活への変革にも貢献しています。 https://www.servicenow.co.jp/

平塚講師平塚 史人 ServiceNow トレーニングデリバリーマネージャー
Fumito Hiratsuka

慶應義塾大学院政策・メディア研究科卒。新卒で外資系コンサルファームに入社し、業務パッケージのカスタムアプリ開発コンサルタント、及び、システム導入マネージャーなどを歴任。2021年よりServiceNowに入社し、テクニカルトレーナーとして活動。Platform開発を中心にServiceNow全般に関する技術トレーニングの講師、及び、イベント登壇などを行っている。

平塚講師久野 朗 エディフィストラーニング 講師
Akira Kuno

クラウドサービスプロバイダーで運用・構築・設計などエンジニアとしての経験を積んだのち、2018年にコムチュアグループ(エディフィストラーニング)に入社。主にIT基盤系トレーニングの講師を務め、2022年よりServiceNowトレーニングを担当。エンジニア目線の講義と受講生に寄り添う姿勢で、お客様より非常に高い評価を得ている。

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