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新人研修のノウハウ

新人エンジニア研修のオンライン化を成功に導く!「企画・構成」における2つのポイント

2020.11.04  最終更新:2021.02.19

新型コロナウイルスの影響で、オンライン研修を実施する企業が急増しています。そうした中、各社で課題視されているのが新人エンジニアの育成です。そこにはどのような課題があり、集合型研修からオンライン研修へと移行する場合は、どのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。オンライン研修だからこそ求められる配慮なども交えてご紹介します。

人事担当者が新人エンジニア育成で直面する2つの課題

新人エンジニアの育成には、研修のオンライン化以前から、大きく2つの課題が存在しています。

1つ目の課題は、「自ら考え、動くことのできる」人材の育成です。システム開発の現場ではさまざまなシチュエーションが存在します。そこでは都度、状況に応じた判断を下し、次の行動を起こしてプロジェクトを推進しなければなりません。将来的にはPMなど、答えのない問いに向き合いながら、顧客との対話を繰り返し、最適なアクションへ導ける人材が必要とされています。

2つ目の課題は、新入社員の入社時点でのプログラミングスキルの差です。理系大学卒の新入社員の場合、大学でプログラミングの基礎を一通り学んでいるケースも珍しくありません。一方で、文系大学卒の場合、研修で初めてプログラムに触れる人が大半でしょう。このような各新入社員のスキルの差をいかに縮めるかは、新人研修でクリアすべき重要な課題といえます。

従来行われてきた解決策

前述の課題はこれまで、集合型研修でのさまざまな工夫によって解決・改善されてきました。そこで取られてきたのが、次の3つのアプローチです。

①講師による基礎的な技術のレクチャー・技術演習
基礎的な技術の学習に始まり、徐々に実践に近い研修を受けることで、実務に対応できるスキルを学ぶ方法です。序盤はプログラミング言語の基礎やシステム開発の流れなど、基本的知識の学習を行うことが一般的です。

②グループワークの実施
グループ単位の実習は、対象となる技術の経験が少ない受講者がいる場合に効果的です。プログラミング実習や成果発表を組み込むことで、経験が浅く学習が遅れがちな受講者を講師やグループメンバーがサポートすることができます。

③OJTによる新入社員研修
直接実務に触れながら、先輩社員から学びを得る方法です。実際に現場に入ることで主体的に学びを得られることがメリットです。

これまで企業はこれらのアプローチによって新人エンジニア育成の課題を解決しようとしてきましたが、集合研修や出社することが前提のOJT研修が難しくなり、「オンラインで」課題を解決する方法を考える必要が出てきました。

新人エンジニア研修をオンラインで実施する際の2つのポイント

オフラインでの新人エンジニア育成に関して、これまで一定の手ごたえを感じてきた企業は多いのではないでしょうか。しかし、研修のオンライン化が進む今、「新人エンジニアが受け身にならず、持続的に学べる環境を確立できるか」という課題に改めて直面している企業が多く見受けられます。

新人エンジニアの育成における課題を「オンラインで」クリアし、オンライン研修への円滑な移行を実現するうえでポイントとなるのが、次の2点です。

ポイント① グループディスカッションで、自発性を養う

研修がオンライン・オフラインのいずれであっても、一方的に講師がレクチャーを行う形式ばかりでは、受講者が受け身になってしまう点は共通しています。そこで、グループディスカッションやグループワークを有効活用し、自発性(自ら考え、動く習慣)を促す仕掛けをつくることが大切です。

具体的には、講義とペアでのディスカッションや演習を織り交ぜたプログラム構成が考えられます。Zoomなどのオンライン会議システムで参加者を小グループに分ける「ブレークアウトセッション」といった機能を利用することで、グループ内の議論が活発化しやすい環境を整えることも可能です。発言が少なくオンライン上で進捗がはかりづらい受講生には声かけをしてディスカッションに引き込むなど、オンラインならではの工夫も必要です。

ポイント② 互いにサポートしながら、プログラミングスキルの差を補う

新人エンジニアの間で必ずといっていいほど存在する「プログラミングスキルの差」。この点への配慮が欠けてしまうと、プログラミング学習の遅れを招きかねないため注意が必要です。講師のサポート以外にも、その差を補い合えるように受講生が互いにサポートしながら、演習を進める共助のスタイルが双方の能力の向上へとつながります。

たとえば、差を補えるようにグループを作る際のメンバー構成に経験者と未経験者を混在させたり、演習時にはアクティブラーニングの手法を導入し、複数のチームに分かれ、時間配分をチーム単位で任せながら進めるなど、新人社員同士が声を掛け合いやすい環境を整えたりすることが必要です。わからないことをチーム内で教え合えるようにするために、チャットやZoomなどの画面共有機能やMicrosoft SharePointなどのファイル共有機能を活用することも有効です。

新人エンジニアの育成には、学びに適した研修環境を

今回ご紹介したように、新人エンジニアを育成するためには、オンライン研修でも「自主性を養い、互いに学びあえる環境づくり」が大切だといえます。オンライン研修向けにプログラム構成を検討し、ツールを活用しながら受講者が互いにサポートし合い、継続して学べる環境や仕組みを整えることが重要です。

エディフィストラーニングのオンライン研修では、新人エンジニアが目標に向かって自発的に考え、学びを深めることのできる研修環境を整えています。コロナ禍の2020年春には、準備期間わずか1~2週間ですべての新人研修をオンラインで実施。多くのお客様から感謝のお言葉をいただくことができました。今では、そこで得られた知見とノウハウをもとに、引き続き多くの企業様のオンライン研修のご支援を行っております。

オンライン研修が急増する中、新人エンジニア育成に課題をお持ちのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、エディフィストラーニングの2020年オンライン新人研修の事例や成功ポイントをまとめた資料「最新事例で見えてくるオンライン新人研修の実際」もご一読いただければ幸いです。

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