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【事例付】次世代のエンジニアを育成「オンライン新人研修」で押さえるべき要所とは?

2020.09.17

コロナ禍で新人研修はオンライン化が進み、エディフィストラーニングでは2020年度の新人研修をすべてオンラインで実施しました。しかし、今まで対面で実施してきた集合研修の突然のオンライン化。万全を期した体制で臨んだものの、多くの不安要素を抱えながらの実施となりました。これからの社会で活躍する次世代のエンジニアを育成するためには、オンライン研修を含め、柔軟性が高く自社に合った研修が求められます。本記事では、今年各社が直面した課題をどのように解決したのか、その成功事例をご紹介します。

コロナ禍で新人研修のオンライン実施が普及する

新型コロナウイルスの感染拡大により、新入社員研修も集合形式での実施が難しくなりました。そうした中、多くの企業はインターネットを使った在宅でのオンライン研修に移行しています。エディフィストラーニングでも、2020年度の受注済新人研修はすべてオンラインで実施しました。

来年度以降の新人研修については、各社の新人研修への考え方、取り組み方、達成目標などによってオンライン研修、集合研修、あるいは両方のハイブリッドの形など選択肢が多様化してくると考えられます。

オンラインか否かにかかわらず、新入社員に身につけて欲しい知識やスキル、到達目標は企業によって異なります。目的に応じて、自社に合った内容を柔軟に組み立てる必要があります。

集合研修からオンライン研修への移行時の不安要素

研修をオンラインに移行するにあたり、新入社員だけでなく、企業の人事・研修担当者も不安を多く抱えていました。オンラインでは、知識や考え方が集合研修ほどしっかり身につかないのではないか、などの心配の声も聞かれました。特に多くの企業が挙げた不安要素は、次の4つです。

①研修内容がきちんと伝わるか
②受講生を巻き込んだ研修をオンラインで実現できるか
③受講生間・受講生と講師間のコミュニケーションをどうやってとるのか
④物理的な距離があるため、講師の熱量が受講生まで届かないのではないか

では、これらの悩みについて各社がどのように準備し、解決したのか。具体的な例を見てみましょう。

オンライン新人研修の「成功事例」

これからの新人研修のあり方を検討するためには、自社に適した新人研修とはどのようなものか、突然のカリキュラムの見直しを考えざるを得ない状況に迫られたときに新人研修をどのように組み立てるのかを模索する必要があります。

次に挙げる4社の成功事例と自社との共通点・相違点を確認しながら、自社ならこの方法が適しているかもしれない、など自社の場合を考えてみましょう。

講師陣のチーム対応、複数ツールを活用したA社

約60日間、400人規模の研修を実施したA社では、同社が全受講生のキッティング済みのPCを準備し、チームで円滑な作業を進めるためにグループ間で情報共有ができるビジネスツールを導入しました。双方向授業システムとしてZoom、Zoomでの各接続環境にトラブルが生じた場合等を想定し第2のコミュニケーションルートとしてのslido、進捗管理ツールとしてプロジェクトを整理し優先順位をつけることができるTrelloを使用。また、メイン講師には、カメラ付きPC、ヘッドセットを手配しました。講師陣は総勢65人余り、受講生400人を7クラスに分け、クラスごとに講師チームを作り対応しました。

オンライン研修の実施は開始2週間前に決定。コロナ禍が悪化する事態を想定して3月から準備を始めていたことが功を奏し、スムーズに集合研修からの移行が実現しました。4月に入ってからは、Zoomのアカウントを取得。当社担当が講師拠点であるリモート研修会場にも赴き、ネットワーク環境確認を実施。受講生にも配慮して、必要数のポケットWi-Fiを入手し、ネットワーク環境を整えました。

400人をクラス分けし、さらにグループワークで演習も実施。相談しあって一つのものを作り上げることでメンバーの協力関係が培われました。個々の作業では自分のペースで取り組むことができたため、受講生のタイプによっては集中して学習する環境で集合研修時に比べより知識・技術を向上させることができました。また、Zoomのチャット機能を活用した講師への質問も活発に行われていました。

さらに、進捗管理ツールとしてTrelloを受講生のフォローに使ったことも効果的だったといえます。受講生が自分の進捗を報告でき、講師もレビューを効率化できました。研修前・後のレビューやスキルテストの結果からも解度が向上したことがわかります。

熟練した実績のある講師が担当することで、フレキシブルにクラスや受講生のレベルや理解の状況に合わせて授業を進捗させることができました。

残る課題は、困っている受講生をどのように見つけて、支援していくかです。各講座単位で、どのようにサポートしていくか今後の対応に反映する予定です。

日報を導入し、「自ら考え、動く習慣」を促したB社

約60日間、20人規模の研修を実施したB社では、同社で全受講生のPC・ポケットWi-Fiを用意しました。双方向授業システムとしてZoom、ファイル共有システムBOXを使用。オンライン研修への切り替えは実施2週間前にB社が判断しました。

コロナの感染拡大の局面を迎え、B社では「新人研修はすべてオンラインで実施する」という決定がトップダウンで明確になされ、オンライン研修にすることで生じる不測の事態にも状況に応じて柔軟に対応できる体制を組んでいました。会社支給のPCが受講生の元に届くまでは、各自のPCで代用していました。

毎日の受講生のフォローに研修日報を用いたところ、質問やはじめてのオンライン研修に対する不安が多く書かれました。日報を講師が確認し、翌日に個別にフィードバックすることを着実に繰り返しました。これにより、さらに積極的な質問が促され、ひいてはモチベーションの向上に繋がり、徐々に不安も解消されていきました。日報を通しての個別の対応が、講師と受講生の信頼関係を築くきっかけになりました。

グループワークでは「講師の指示を待つ」という意識を持たず、自ら考え、動く習慣を身につけるように促しました。複数回行ったグループワークは大きな成果がありました。グループ内での自主的な情報やスキルの共有が生まれ、受講生同士の声かけ、積極的な関与が多くなり、全体的な学習習熟度も比例して向上しました。グループワークをすること、他者を助けること、自分のプレゼンにフィードバックをもらうことに真摯に向き合うことで、傾聴する力、内省する力、察する力も着実に身についていきました。

研修目標のひとつであった「自分で判断、行動できる人材」になることが達成できています。
今後の課題は、受講生の手元の動きをいかに把握して適切なサポートを行うかです。

アクティブラーニングを採用したC社

約2か月間、約40人規模の研修を実施したC社は、同社で全受講生のPC、受講生のネットワーク環境、ファイル共有環境を準備し、事務局との情報共有ポータルも開設しました。双方向授業システムとしてZoom、ファイル共有にOfficeファイルを複数のメンバーで共有し作業ができるSharePointを使用。

オンライン研修の検討は3月上旬から始め、決定は3月下旬。4月の2日間は集合研修を行い、並行してZoomの検証も実施。その後、緊急事態宣言が4月8日に発令されたため、研修は在宅と会場のハイブリッド実施に切り替え、4月中旬すぎに受講生のネットワーク環境が整ったところで全面オンライン研修へ移行しました。

集合研修に向けて準備したカリキュラムは、ZoomとSharePointの機能をフル活用することで、内容や進み方をほぼ変更することなく進めることができました。また、集合研修で予定していた「アクティブラーニング」の手法を、オンラインでも取り入れました。約2ヶ月間、同じチームで活動するという趣旨を理解してもらい、実務同様にいろいろな人とコミュニケーションを確立し、関係を継続するというポリシーで進めました。日々の学習ポイントを伝え、チーム活動で能動的に取り組むように促したことで、チーム内、チーム間の行き来も増えていました。

常に顔を合わせるチームの環境で声を掛け合うため、コミュニケーション力も向上し、さらに時間管理も徹底されました。さらに、チーム内の1名にリーダーを担当してもらい、Zoomの権限を付与や、ネット検索を許可したことで、受講生は「任せてくれている」という気持ちからモチベーションや自主性が高まっていました。この結果、最後のチームごとの発表会ではオリジナリティあふれる目覚ましい成果が見られ、発表を見た先輩社員から「集合研修時よりも良い」と評価されるほどでした。

大人数の受講生に等しくメッセージを伝えたD社

15日間、約150人規模の研修を実施したD社。同社では、オンラインへの変更最終確定が緊急事態宣言中の5月8日とずれ込み、新たな環境の構築が現実的ではなかったため、受講生個人のPCとネットワークを利用しました。双方向授業システムとしてZoom、資料配布や、課題提出については環境依存のないクラウドストレージを使用。従来は紙で行っていた受講生アンケートは簡単に作成でき回答情報の管理を瞬時に行えるクラウドフォームを使ったことで回収・集計に要する時間が大幅に削減でき、講師間での連携、振り返り等に授業終了後即座に対応する時間を確保することができました。これにより、問題点の早期発見につなげることができ、サポート品質の向上につなげることができました。
講師(メイン1名、サポート3名)はカリキュラムごとに2つの研修拠点から講義を実施しました。

「全員に同じ話をすることが大切」というD社のポリシーに沿って、クラス分けは2つにとどめ、1クラス76人の大人数に向けて講義を行いました。Zoomでは講師が個々の受講生の顔を見ることができたため、都度理解度を確認することも可能でした。受講生にリアクションを求める参加型で、オンラインで人数が多くても、双方向のやりとりをもつと緊張感をもって臨めることがわかりました。

研修中は、相手を思いやる新人同士の声かけにより個々の様子が分かり、受講生同士で関係ができていました。結果、限られたリソースと時間で双方向のやりとりを意識し、全員に同じ話をするという目的を達成できました。

今後は、研修中のネットワークやPCの不慮の現象への対応などについて事前確認を入念に行うことで、受講生の機会損失を防ぐように対策を立てたいと考えています。

柔軟な対応が求められるこれからの新人研修

4つの成功事例を見てきました。集合研修からオンライン研修に移行したことで、不安視されていた、研修内容の理解度、グループ演習などの受講生の積極的な参加、受講生・講師のコミュニケーションなどは、集合研修でのみ達成できることではなく、オンライン研修でも充分にその目的を果たせるということがわかりました。

新人研修は、集合研修でもオンライン研修でも各々のメリット・デメリットはあります。今年はオンラインでも新人を育成することができ、目標達成も可能で成果も上げられることを人材育成のご担当の方々にも間近でご確認いただけました。

集合研修・オンライン研修・集合研修とオンライン研修のハイブリッド実施と新人研修の選択肢は広がりました。これからは新人育成の目標に応じ、さらに今回のような不測の社会情勢にも対応しながら、研修の形態を検討し、最善の成果を得られるように柔軟に研修項目を組み立て、対応することが必要になります。

エディフィストラーニングでは、お客様と課題を共有し、ご要望に沿えるよう、研修の企画から研修完了まで、講師陣・研修事務局が臨機応変に対応いたします。

新人研修をご検討中の企業様は、ぜひ、お気軽にお問合せください。

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