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PM(プロマネ)

2025年の崖を乗り越えるITマネジメント人材と育成トレーニングのポイント

2019.11.27  最終更新:2023.06.20

老朽システムにとらわれてデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現できない場合、2025年以降の日本では年間最大12兆円の経済損失が生じる―。「2025年の崖」という衝撃的なタイトルで話題を呼んだDXレポート(経済産業省発行)は、多くの業界関係者に衝撃を与えました。そして、その崖を越えるために解決しなければならない課題の1つが「人材不足」に関するものです。今回は、その課題解決のポイントをご紹介します。

2025年に向けたIT人材面の課題

DXを実現する上で、IT人材の不足は大きな課題となっています。経済産業省が発表した「12兆円の経済損失」という試算が現実のものとなると、DXを実現できていない企業は、それだけで競合他社に致命的な遅れを取る事になるのです。本来ならば、あらゆる経営リソースをDXの実現に注力すべきところですが、今、ここで最も肝心な「人材」の不足が深刻化しています。

汎用的なパッケージシステムが普及していた米国などに比べ、日本では自前でシステムを開発する、あるいは過剰にカスタマイズしたシステムを使うケースが多いといわれています。これにより、システムの「ブラックボックス化」と「複雑化」が進んでおり、DXの実現が阻まれているのです。昨今、多くの企業ではレガシーシステムを刷新する事もなかなかできず、やむなく運用保守に貴重なIT人材をあてています。

また、レガシーシステムから脱却するためには、業務オペレーション自体を抜本的に見直す必要があるため、単にIT技術に詳しいだけでなく、「ビジネスへの深い理解」に加え、広範囲に影響を与える一大プロジェクトを管理する「マネジメント能力」も必要となります。これはすなわち、既存システムの運営保守からIT人材を開放し、DX分野にシフトをする必要性を示唆しています。また、「DX実現を担うスキルセット」を持ったIT人材の育成も急務といえるでしょう。

2025年の崖を乗り越えられるITマネジメント人材とは

現在、多くのIT人材は、ユーザー企業ではなくIT企業、いわゆるベンダー企業に在籍しています。多くの企業が自社内に情報システム部門を持っているものの、まだまだベンダー側への依存度が強い状況にあるのです。しかし、前述の通り、レガシーシステムから脱却し、DXを実現するためには、ビジネスへの理解と組織横断的なプロジェクトのマネジメントが必要となります。つまり、ただIT人材を育成すればいいだけでなく、ユーザーの企業内でプロジェクトマネジメント(PM)能力を持った人材を育成する事が求められているのです。また、このITマネジメント人材育成に関してはユーザー企業側だけではなく、ユーザー企業を支援するベンダー企業側にも言えることです。

では、具体的にPMにどういったスキルが求められるのでしょうか。今回は、大きく分けて3つのスキルを紹介します。

1つ目は、ITの技術力です。その企業内で使われているシステムに関する実務的な知識に加えて、いまや当たり前となった「アジャイル型の開発」に対応できる必要があります。組織横断的で先の見通しにくいプロジェクトを遂行するため、ウォーターフォール型の開発だけではなく、より柔軟でスピーディーなアジャイル型開発への対応が求められます。

2つ目は、ビジネスや戦略に関する知識と理解です。レガシーシステムからDXを実現するには、ただ目の前でおきているシステムエラーに対処するのではなく、オペレーションの改善や経営戦略にあわせたIT戦略の策定が必要となります。そのため、戦略的思考力や問題解決力、創造力などのコンセプチュアルスキルが求められます。

3つ目は、人をまとめる能力です。DXは決して一人で実現できるものではないので、当然、チームをまとめるリーダーシップとマネジメント能力が必要となります。また、組織を横断して様々な部署と関わりあいながらプロジェクトを遂行する必要があるため、交渉力や調整力など、いわゆるヒューマンスキルも求められます。

ITマネジメント人材の育成トレーニングのポイント

次に、ITマネジメント人材が育たない理由についてです。

その理由は、大きく分けて2つ存在します。

1つは、そもそもITマネジメント人材育成のためのプログラムがどのような内容であるべきか、イメージしづらいことです。
もう1つは、ITマネジメント人材に求められるマインドやスキルセットが多岐に渡るため、実践で役立つ育成プログラムの選定が難しい点にあります。

そこで解決策の1つとして考えられるのが、短期間でも成果に繋がりやすい「実践型」であり、「ITマネジメント領域の豊富な知見と実績」を持つ研修パートナーの力を借りることです。

例えば、1997年4月に野村総合研究所(NRI)情報技術本部より独立した企業で、ITベンダートレーニングやシステム上流工程トレーニングにも力を入れる教育専門会社として設立された当社、エディフィストラーニングが提供する研修では、企業がDXを推進する上で欠かせない最新の理論から、DXを実践する現場で求められる実践的な知識まで、幅広くカバーしたカリキュラムをご提供しています。

一例としては、DXやIT領域の上流工程で有効な「デザイン思考によるイノベーション力向上研修」、不確実性の高い新規領域の開発プロジェクトでは必要不可欠な「”アジャイル開発”を取り扱う研修」、スクラムを使った反復開発計画の立案を目指す「アジャイル・スクラム入門」といった研修が挙げられます。

その他、貴社にあった研修をご提案可能ですので、2025年の崖を乗り越えるために、ITマネジメント人材を育成したいとお考えの企業様はお気軽にお問い合わせください。

伸びる企業は、「研修」が違う。

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